テープ起こしの仕事をするにあたって、必要なものとは一体何でしょうか?
実際のところ、その気になればビギナーでもテープ起こしはできます。ただし、テープ起こしビギナーでもベテラン同等のパフォーマンスが要求されるため、初心者だから…というのは許されません。こちらの記事では、テープ起こしの仕事をするにあたって必要な知識や、道具、スキルに関して解説します。
心構えについて
当たり前ですが、クライアントより仕事をもらい報酬をいただく以上、いい加減な仕事はできません。
納期は必ず守らないといけませんし、依頼された内容にのっとって間違いなく、正確に作業を行なう必要があります。例えば、案件の内容が高度で、あれこれ不明な言葉を調べたりするのに時間がかり、納期を守れなかったら、いくら内容が良くても、そのクライアントからは二度と仕事は依頼されないことでしょう。
ビジネスは信用が大切なので、納期はシビアに考える必要があります。いい加減な気持で取り組まないよう気をつけましょう!
一般常識、語彙力の重要性
テープ起こしの仕事を始めるときに、国家資格や必要な資格はありませんが、ある程度の国語力、語彙力は必要です。
例えば国会答弁のテレビ中継を見ると、普段、日常生活では使わない言葉のオンパレードです。そこまでいかないにしても、業種にもよりますが、会議などではわざと難しい言葉、単語が使われる場合も少なくありません。
音では聞き取れても、それがどのような漢字が該当するのかがわからないといけません。テープ起こしは、いろんな業界のクライアントから仕事を依頼されます。逆に言うと、まったく自分が経験したことがない分野、業界から依頼を受けることの方が多いと思います。
そのため、その業界で使われる専門用語や表現等もある程度頭に入れておく必要があります。検索エンジンを使って一から十まで調べてこともできますが、それだと時間がかかり過ぎて大変です。
専門知識、用語を全部覚える必要はありませんが、頭に入っていると仕事がスムーズに行うことができます。業界ごとのおおまかな動向もおさえておくと、いいと思います。また、それらの話を理解するための一般常識も必要になります。
文法や敬語、漢字の知識やビジネス用語、歴史用語、時事問題など、日頃から新聞や雑誌、本を読み一般常識を身につけることも大切です。
またスタンダードな表記を知るために、「日本語の正しい表記と用語の辞典」や「NHK 新用字用語辞典」、「記者ハンドブック」などもそろえておくといいでしょう。
テープ起こしに必要な道具などは?
テープ起こしの仕事の大半はインターネット環境につながったパソコン1台でほぼ完結すると言ってもいいでしょう。原稿の作成はもちろん、検索、仕事の受注、納品もすべてパソコンを通じてのやりとりします。メールの送受信はもちろん、原稿はほとんどがワード、エクセルで作成するので、それらの操作ができないと仕事になりません。
メールは、セキュリティの面から考えても、フリーメールを使うのは避けましょう。パソコンにはウィルス対策用にセキュリティソフトも必ず入れて、ウィルスに感染しないよう十分に注意する必要があります。インターネットで検索すると無料で使えるソフトもありますが、有料のソフトを使う方が安心です。ウィルス対策ソフトは最新のものを使用し、アップデートは必ず行いましょう。
家族で1台のパソコンを共有されている場合、リスクに接する機会が増えますので、可能であればテープ起こしには1台専用のパソコンを用意したほうがいいでしょう。
テープ起こしの原稿作成で使われるソフトはMicrosoftのWordが一番メジャーです。まれにエクセルで原稿作成を希望されるクライアントもいらっしゃいますので、最低限この二つのソフトはパソコンに入れて、使い方もマスターしましょう。
今では少数ですが、クライアントの中にはカセットテープやMDに録音をされる方もいらっしゃいますので、それを再生できる機材も必要になるケースもあります。逆にDVDやブルーレイでの作業にも対応できるよう、それらの再生機も用意すると安心です。
他にもいろいろなメディアがあるので一度確認しておきましょう。
テープ起こしで使用されるメディアの種類
CD CD初期の最大収録時間は74分42秒。 紫外線などに長時間当てるとメディアが変質してデータが読み取れなくなる事があります。その場合、復旧ソフトを使うと読み込み可能になります。 ・データ容量 CD ...
パソコンはMacでもよいのですが、クライアントはWindowsユーザーの方が断然多数なので、Windowsのデスクトップパソコンがおすすめです。メールの送受信できるよう、メーラーも必要です。
パソコンを購入する際、今では最初がらMicrosoft WordやMedia Playerなどのソフトが入っている機種が多いですが、入っていない場合は別売りのソフトを買ってインストールする必要があります。
テープ起こし作業を円滑に行うにあたっては、[marker]「okoshiyasu」[/marker]などの入力支援ツールがあったほうがいいでしょう。音声のピッチを任意に調整できたり、聞き取りしやすいように音声を調整できたりします。
他にはヘッドホンも必要です。テープ起こしは、集中して話し声を正確に聴きとらないといけないので、パソコンのスピーカーやイヤホンでは不十分です。欲を言えば、ノイズキャンセリング機能付きが良いでしょう。周囲の雑音が消えて、音声データのみに集中できます。
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