テープ起こしをする場合、実際の音声を聞きながらタイピングすることは、パソコンさえあれば出来ますが、きちんとテープ起こしをするときには、やはりテープ起こしプレーヤーが必須になります。
テープ起こしプレーヤーは、音声データの速度を任意に変えられたり、聞こえにくい音声を聞きやすくしたり、任意の部分にすぐ行けたり、リピート出来たりと文字起こしの効率化には大変便利です。
音声データの形式もMP3 以外に WAV / AVI / AAC / FLAC / WMA など、いろんな形式の音声フォーマットに対応した文字起こし専用のプレイヤーソフトが多いようです。
テープ起こしプレーヤーの機能はたくさんありますが、代表的な機能を紹介します。
・オートマキシマイズ機能
オートマキシマイズとは音声の歪みを防ぎつつ、ボリュームをコントロールする機能です。
オートマキシマイズされた音声ファイルの作成や保存ができます。
テープ起こしの音声データは聞き取りやすいものばかりではなく、録音レベルが極端に大きかったり、小さかったりしてむしろ聞き取りが難しい案件の方が多いので、とても役に立つ機能です。
・音声データのモノラル化
ステレオ録音された音声をモノラル化することにより、左右のチャンネルで同一の音声として聞くことができます。
ヘッドホンで音声を再生したときに、左右のチャンネルでボリュームが違うと、とてもストレスを感じる音源も存在します。
このようなデータは音声が聞き取りやすくなり便利です。
・イコライジング機能
これは、テープ起こしのプレイヤーには必ず搭載していてほしい機能です。
音声は周波数帯域により分割することができるのですが、例えば「サーッ」というノイズが入っている音声データの場合、該当の周波数帯域を低くすることで、聞こえにくくするのです。
逆に声が小さくて、よく聞き取れないときは、該当の周波数帯域を上げることにより、聞きやすくなるのです。これは、オーディオ機器で昔から使われていたもので、テープ起こしのプレイヤーにもその機能が転用されています。
・キー割り当て機能
再生・停止、早送り、巻き戻しなど、ありとあらゆる操作に対してショートカットキーの設定を行うことが出来ます。
自分に合った操作で作業を効率的におこなうことが出来ます。
・区間リピート機能
任意に一定区間をリピート再生出来ます。
テープ起こしをしていると、どうしても一回では聞き取れない部分があります。このリピート機能を使うことで、自分で指定した箇所を何度も繰り返し確認することができます。
まとめ
テープ起こしプレイヤーの代表的な便利な機能をいくつか紹介してきましたが、作業を効率的に行うためには必須のアイテムなので、これからテープ起こしを始めようとお考えの方は、自分のスタイルにマッチしたテープ起こしプレイヤーを探してみて下さい。